2014年7月22日

日本縦断ツーリング 91日目(富良野~鹿追)

6時に起きて荷物をまとめる。もう一張りあったテントは登山や釣りをしながら旅をしている人たちのようだ。いろいろと教わった。7時半頃に出発をして狩勝峠へ向かう。かなやま湖畔の展望所に寄ったあと湖畔園でラベンダーを眺める。途中で湖に向けてダートがあったので少し走ってみる。それほど荒れた箇所はなく走っていると湖まで着いた。かなり景色の良い場所でしばらくのんびりとしていた。

南富良野にある鉄道員のロケセットに寄り道すると鹿児島ナンバーを見て声をかけて来た。関西から来ている三人組の観光客としばらく話す。関西を出発して7日目らしい。3ヶ月ほど経っていると伝えると驚いていた。本州までの道順はだいたい思い出せるが北海道に入ってから道南、道北、礼文利尻あたりまではなんとか分かる。宗谷岬へ行った後あたりからなかなか思い出せなくなっていた。記憶は新しいはずなのに山へ行ったり海へ出たりというのを繰り返しているので思い出すのに一苦労だ。

南富良野からはR38を走り狩勝峠へ到着した。富良野の方は晴れているが帯広の方は霧だ。峠を境にまったく別の天気になっている。少し待ってみたが霧が晴れる気配がなかったので狩勝高原、サホロ湖のキャンプ場を見に行ってみることにした。明日は雨が降るらしいので早めにキャンプ場を選んでおきたかったのだ。狩勝高原には横浜のキャンパーが一人来ていてサホロ湖の方は無人だった。サホロ湖の方が自然に囲まれていて良さそうな感じだ。

時間も早いし四国でお世話になった自転車乗りの方が言っていたヌプントムラウシ温泉に行ってみることにした。給油をするために新得市街地へ向かう。セイコーマートがあったので早めに買い出しをしていると地元のバイク乗りの方と少し話しをする。パンケニコロベツ林道から入り奥十勝峠を超えてヌプントムラウシへ向かう予定だと伝えると途中にある秘奥の滝へ行くことを勧められた。少し周り道の林道を走れば滝があるので寄ってみることにしよう。

屈足温泉の近くからパンケニコロベツ林道へ入る。ツーリングマップルでは走りやすいダートだと書いてあるのだが少し荒れた路面が続いていた。キャンプ道具を積んでいるが走れないことはないので先へ進むことにした。29kmとかなり長い林道だ。そろそろ奥十勝峠あたりだろうと走っていると分岐路についた。直進する側の路肩にはペンケニコロベツ林道は通行止という看板がある。ペンケニコロベツとパンケニコロベツが合流する地点の分岐を北へ向かうと秘奥の滝方面へ抜けれるはずだ。草が伸びていて少し不安だが北へ向かう林道へ入って行く。最初のうちは多少荒れていたもののそれなりに走りやすい林道だ。さらに走って行くとかなり走りやすい林道へと変わって行った。分岐路が出て来て地図を確認するが載っていない。道を間違ったかと心配になったのだがパンケニコロベツ林道から誰かが二輪で走った跡があったのでそれを頼りに走ってみることにした。走りやすいダートなのだが道を間違えているとなると少し心配だ。そう思っていた矢先に橋の上にヒグマの落とし物を発見する。かなり蝶が群がっている。見た所まだ新しそうだ。道を間違っているかもしれないという心配とヒグマの痕跡を見つけさすがに少し不安があるが引き返すことも考えたがキャンプ道具を積んで荒れた路面を走るよりこのまま走りやすい道を行く方が安全だと思い進むことにした。次の橋にも落とし物がある。その次の橋を超えたあたりでヒグマの痕跡は無くなっていた。分岐があり看板があったので見てみると佐幌本流林道と書いてある。その時点で道を間違って走っていたのを確信した。看板の見え方で行くと裏側が見えたので私の走っていた林道は奥にある林道でそのまま直進するとどこかに合流するはずだ。出口は近いはずだ。少し救われた思いをしながら林道を進む。次の看板では一の沢林道とあった。裏側が見える形で看板があったのでそのまま進むのが正解だろう。少し走ると対向車が現れる。ようやくここでほっとした。思わず声をかけ聞いてみるとサホロ湖へ抜けれるらしい。何事も無くて良かったが地図にすら載っていない道を走ってきたようだ。無事にサホロ湖へ辿り着いてバイクを止め休憩をする。思えば2時間ほどキャンプ道具を積んだままダートを走っていた。駐車場で大の字になって寝て休憩をしていた。

このままサホロ湖でテントを張ろうと思ったが地図を見てみると国設然別峡のキャンプ場も近い。鹿の湯という露天風呂があるらしく有料でも泊まってみたいキャンプ場だ(有料と言っても250円なのだが・・・)明日の天気は気になるがなんとかなるだろう。そう思い行ってみることにした。瓜幕から然別湖へ向かい途中の分岐を直進していく。これほど奥地にあるキャンプ場はそうそう無いだろう。不安になるほどの道のりだ。たまに出てくる看板が無ければ引き返してしまいそうだ。かんの温泉のすぐ側に国設然別峡野営場はあった。

ちょうど温泉に入りに来たという地元の方と少し話しをする。キャンプの準備をしていると先ほどの方が良い湯加減だったと言い虻が大量にいたから気をつけるようにと言われる。一昨日はブヨ、昨日は蜂、今日は虻か・・・。それでも楽しみにしていた鹿の湯だ。テントを張り終わり行ってみることにした。ちょうど地元の方も入っていて声をかけ話しをしながら体を洗っているとチクチク刺してくる。虻だ。しかも大量にいる。何匹殺したか数えきれないほど体にまとわりつく虻を叩いていた。何カ所刺されたのかも数えきれない。体を洗い汗を流せば虻も減って来たのでのんびりと温泉に入りながら地元の方に北海道のことをいろいろと教えてもらった。温泉を出て夕食を済ませた頃に気がついたのだが携帯が圏外だ。かなり奥深いキャンプ場なので仕方ないのではあるが。彼女にはどこでキャンプをするかを毎日連絡していたが一晩ぐらいならさほど心配することもないだろうと思い寝ることにした。

晴れていたら星がきれいなはずなのに。そう思いながら真っ暗な夜空を眺めていた。

おやすみなさ〜い。

湖畔園



鉄道員ロケセット

狩勝峠

ヒグマの落し物


キタキツネと遭遇

キタキツネ

鹿の湯

国設然別峡キャンプ場

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