2014年6月30日

日本縦断ツーリング 69日目(名寄)

6時に起きて空を見上げる。曇りだ。水戸のライダーは9時頃まで晴れるのを待っていたが諦めて美幌峠へ出発した。私も晴れ間を待ってみたがなかなか晴れず。少しだけ晴れ間が見えたので10時過ぎに出発した。ガソリンを給油して函岳の方を見ると雲がすごいのでトムテ文化の森のすぐ近くにあるピヤシリ越え林道に行ってみることにした。

所々ある深砂利に手こずりながらピヤシリ山登山口に到着した。そこから神門の滝へ向かおうとしたら深砂利が多くなってきた。それでも進んでいると雨雲に捕まる。林道からの展望もそこそこ見れたし無理をすることもないだろうと引き返した。

キャンプ場へ戻り昼食を食べながら天気待ちをしていた。雨雲は過ぎたのだが天気図を見る限り昼過ぎには宗谷の方から晴れ間が増えてくる感じだ。14時頃に函岳へ向かった。R40を美深まで走りさらに北上する。函岳入口の道路案内が見えた。函岳へ向かうと山頂には晴れ間が見えるのだが手前の山には雲がかかっていた。少し悩むがとりあえず行ってみることにした。美深歌登大規模林道はかなりスピードの出せる林道だ。スピードを上げて走っているとたまにある深砂利にはまりそうにはなるのだがハイペースで走ることが出来た。途中でキタキツネを数匹みたのだが人慣れしているのかまったく逃げる様子がない。

町道加須美峠函岳線の入口まで来たのだがゲートが閉まっている。ちょうど管理されている方が車で来ていたので交渉の末、自己責任という名目で先へ進むことになった。走ってみるとかなり展望が良い。期待以上だ。山並みを眺め走っていると工事車両に会う。手招きをされたので行ってみると「本当はだめなんだけど、怪我しないようにね」と言いながら道を開けてくれた。「自己責任で行ってきます」と言い残して先へ進む。山頂が近づくと景色もどんどん良くなってくる。道路の脇には雪が残っているほど肌寒い。そんな寒さも吹き飛ばすような景色を堪能しながら山頂近くにある駐車場にバイクを止める。そこから数分歩くと山頂に辿り着き360度のパノラマビューが広がった。雲は残っていたが山並みはきれいに見えていい眺めだった。

来た道をキャンプ場まで引き返した。函岳までの林道や山頂からの景色を思い出して走っていると気がついたら名寄まで走っていた。いい道、いい景色を見た後は帰り道もあっという間だ。夕食をすませテントに入る。また一つ楽しい道を見つけてしまったな。そんな充実感でいっぱいだ。

おやすみなさ〜い。

ピヤシリ越え林道

美深歌登大規模林道
函岳入口

町道加須美峠函岳線

町道加須美峠函岳線

函岳

函岳

町道加須美峠函岳線

町道加須美峠函岳線


キタキツネ


2014年6月29日

日本縦断ツーリング 68日目(枝幸~名寄)

6時に起き8時に出発。帯広のライダーから地元の情報を教えてもらう。鹿の飛び出しに三度ほどぶつかりそうになったと言う。明け方と夕暮れ時が危険らしい。はまなす交流広場へ寄り海を眺めたりしながらR238を紋別の方へ向かう。途中で道端に止まっているライダーがいたので声をかけてみた。夜中2時に出発してずっと走り続けていて休憩していたそうだ。幌内に入った頃に道路案内で紋別地方に雷注意報が出ていた。紋別地方を眺めると雨雲が見える。予定を変更して朱鞠内湖へ向かうことにした。幌内でガソリンを入れようとしたら定休日だった。残り40kmぐらいは走れそうなのだがR60を超えて下川町へ入るのに30kmほど少し心細いがR60を使い下川町へ向かうことにした。

堀内越峠のあたりで神門の滝へを通る奥幌内本流林道を見つけるがガソリンの不安もありR60をそのまま走り下川町へ辿り着く。ガソリンを入れ店主としばらく話す。この辺りはヒグマは出るらしい。早朝と夕方、それと雨の日だけ気をつければ特に問題はないとのことだ。朱鞠内湖へ行くのだが途中にある日進湖畔キャンプ場、日向森林公園キャンプ場などに寄る。どちらも人がほとんどいないのんびりと出来そうなキャンプ場だった。朱鞠内湖へ到着して展望所や湖畔から眺めたを楽しんだ。遠別へ向かう湖畔にダートがあるらしいので向かってみるが通行止めだ。仕方なく引き返しR275を名寄へ向かった。途中にあるクリスタルパークに立ち寄り名寄市街地まで辿り着く。

買い出しをすませトムテ文化の森でテントを張った。かなり広い公園の中にあるキャンプ場だ。パークゴルフやバーベキューを楽しんでる人で賑わっていた。他にキャンプをしている人はいなく一人で夕食の準備をしているとキャンプ道具を積んだライダーが現れた。水戸から来たW400乗りのライダーでサロマ湖へ向かおうと思っていたが諦めてここに辿り着いたらしい。礼文島の話しや宗谷丘陵などお互いの旅路を話して盛り上がった。函岳にあるダートの話しをすると明日晴れたら一緒に行くことになった。大規模林道でオンロードでも走れそうな砂利道だ。駐車場から数十メートル歩くだけで山頂まで行けるらしい。

空を見上げるとかなり雲で覆われているようだ。明日は晴れることを祈って寝ることにしよう。

おやすみなさ〜い。

ウスタイベ千畳岩キャンプ場





朱鞠内湖

朱鞠内湖

2014年6月28日

日本縦断ツーリング 67日目(枝幸)

6時頃に目が覚める。テントはそのままにして出発した。ウスタイベ岬から神居岬を通り浜頓別へ向かった。エサヌカ線を走りモケウ二沼の脇を通るダートを走る。そのままR238の方へ抜け道道732を走って来た。かなり広いダートでゆるいコーナーしかない。普通に50km以上だせるほどの見晴らしの良いかなり固いダートだ。直線なんかだと80kmは出せる。鹿の飛び出しを気にしつつ高速林道を抜ける。対向車が一台いたぐらいで交通量のない快走路だった。

道道732からR84を豊富の方へしばらく走りR785を使い知駒岳を抜ける。景色を眺めつつ峠越えをして中頓別へ辿り着く。中頓別の市街地が見えだした頃に雨がぽつぽつと降り出したので近くにあったセイコーマートで雨宿りをする。ついでに昼食をすませた。大畑山展望台へ寄り道をして鍾乳洞を見に行って来た。軍艦岩を通り鍾乳洞まで歩く。鍾乳洞の入口はかなりひんやりとしていて涼しかった。ベンチがあったので少し休憩してから中を散策してきた。帰りは湿地帯を通り花を眺めながら駐車場まで戻る。管理棟に中頓別の案内が写真付きであったので見てみるとハイジの丘というのが近くにあるらしいので行ってみることにした。

来た道を戻りハイジの丘へ向かう。民家を抜けて林を抜けると牧場が広がっている。牧場の間にある一車線の道は高台へ向かっていた。それだけでも心躍る気分なのだが高台まで走ってみる絶景が広がっていた。豊富町にあった大規模草地放牧場のミニチュア版みたいな感じだ。バイクを止めタバコを吸い景色を堪能した。

その後、函岳へ上る林道に行くか悩んだが歌登から枝幸へ戻り買い出しをすませキャンプ場へ戻った。東京のW400乗りのライダーにただいまと手を振りテントへ戻る。すぐ近くにKSR110に乗った帯広のライダーがいた。食事の準備をしながら旅話をして盛り上がった。食事を済ませ洗い物をしに炊事場に行き東京のライダーと旅話をする。その後、私のすぐ隣にテントを張っていた広島から車中泊で観光に来た方ともしばらく話しをしていた。

おやすみなさ〜い。

エサヌカ線


モケウ二沼




鍾乳洞

ハイジの丘

ハイジの丘




2014年6月27日

日本縦断ツーリング 66日目(中川~枝幸)

6時に起きる。久しぶりに畳の上に寝れたのだがなかなか寝付けずにいた。体がテントに慣れてしまったのかもしれない。釣り人を見送り荷物をまとめ出発したのは9時頃だった。セイコーマートで朝食を買い天塩川沿いを南下していく。R40へ合流する手前の川沿いは花が咲いていてとてもきれいだった。橋の手前で川辺へ下りて朝食を済ます。川の中を覗き込むと稚魚が群れをなして泳いでいた。しばらく川を眺めのんびりと過ごしていた。

R40に合流して音威子府の方へ向かう。北海道命名の地に立ち寄る。当初は北加伊道と呼んでいたらしくその経緯と北海道になった由来など書いてあった。近くにある物満内林道へ入った。入口には工事をしている旨の看板があったがあまり気にせず入り込む。しばらく走ると「通り抜け出来ません」という看板を見つけた。行けるところまで行ってみようと思い先へ進む。直線ばかりの林道でそれなりにスピードを出して走る。かなり走ってきたのだが工事現場は見当たらない。気がついたら峠まで来ていた。峠を超えるとR118へ合流するはずだ。きつめのコーナーを抜け出口まで到着した。出口にあるゲートが封鎖されている。かなり頑丈なゲートだ。ゲートの横をすり抜けれないか見てみるがパイプがさしてある。ふとパイプを持ち上げると簡単に引き抜けた。二本あったパイプを引き抜きゲートの横を抜けることが出来た。ほっと一安心。

R118を走ると最初は砂利道だったがきれいな二車線に変わる。天塩川の方へ向かえばR40に戻れる。そう思いバイクを走らせているとこれ以上無いだろう頑丈なゲートが二車線の道路を封鎖している。嘘だろ。思わずそう呟いてしまう。頑丈なゲートは土台も頑丈だった。そのため土台と藪の間にはバイクなら横をすり抜けられそうな隙間がある。これは行くしかない。慎重にバイクを進ませゲートを抜けた。さすがにそれ以降はゲート封鎖はなくR40まで辿り着いた。

恩根内から咲来へ北上し咲来峠を超えて歌登についた。歌登のセイコーマートで昼食を済ます。いつもなら景色の良いところまで移動して食事をするのだが今日は腹が減って仕方が無かったので駐車場で頂いた。それにしても暑い。ガソリンスタンドで給油をしながら店主としばらく話す。山背が吹いたから海岸沿いは涼しいはずだと言っていた。支払いを済ますと飴を頂いた。

3時前に枝幸町にあるウスタイベ千畳岩キャンプ場へ到着した。荷物を降ろし神威岬が見える東屋の横にテントを張る。千畳岩を眺めた後にケモマナイ林道へ入った。直線だらけの林道だ。所々砂利が深いがスピードの出せる林道だった。白樺の間を抜け丘の上にあるログハウスを過ぎ海岸沿いに出たのは4時頃だった。神威岬公園と神威岬へ寄り買い出しを済ませキャンプ場へ戻る。東京から来たW400乗りのライダーがいたので旅話をする。日本旅をしている最中らしい。旅話が盛り上がった。今日の夕食もセイコーマートのジンギスカンだ。ジンギスカンを食べながら思う。さすがに飽きてきたなと。
おやすみなさ〜い。


天塩川

北海道命名の地

物満内林道

物満内林道出口



ウスタイベ千畳岩

ケモマナイ林道

神威岬公園

ウスタイベ千畳岩キャンプ場

2014年6月26日

日本縦断ツーリング 65日目(稚内~中川)

6時に起きる。宗谷地方に強風注意報が出ているらしく風がかなり強い。車中泊のキャンパーと挨拶をする。昨日の夜、洗い物をしていたら声をかけられしばらく話しをしていたのだがキッチンペーパーで拭いてから洗えば良いと教えてくれた。グローブが風に飛ばされて転がって行ったときは走って拾おうとしてくれた人もいたり。とてもやさしい人ばかりだった。久しぶりに足湯に入ろうかとゲストハウス氷雪へ行ってみたがドアが閉まっている。よく見たら開店時間は9時からになっていた。足湯を諦め稚内の市街地へ行く。セイコーマートで朝食を買い抜海へ向かった。抜海からR40へ抜けるミルクロードを走りに行くためだ。途中にある抜海駅で朝食を済ます。ミルクロードに入ってすぐ牛の群れが現れる。景色を楽しみながら時速30kmぐらいでのんびりとミルクロードを走った。R40に合流して豊富の方へ南下する。ペンケ沼とパンケ沼へ向かったのだが近くにある名山台展望台に行ってみると徒歩で日本一周をしている方に会う。福岡から来ているらしく長いこと話しをしていた。酪農のアルバイトをして冬を超えたと言っている。マイナス20度の中で仕事をしていたので0度を超えるとかかなり暖かく感じると言っていた。彼にがんばってと伝えパンケ沼へ向かう。湖畔の展望広場で泥色の湖を眺める。鉄分が多くて濁っているらしい。ペンケ沼への入口を探すが見当たらずパンケ沼の展望台へ辿り着いた。階段を上りしばらくパンケ沼を眺めていた。

R40まで戻り少し北上して大規模草地放牧場を走ることにした。かなりの絶景ロードだ。草原の中をひた走る。30kmぐらいがちょうどいい。景色を存分に眺めて走ることが出来る。大規模草地放牧場を抜けてトナカイ牧場へ向かう。初めて見るトナカイに見とれてしまった。間近で見るトナカイの角の迫力に圧倒された。触りたい衝動に駆られたが眺めるだけにしておいた。トナカイ牧場を出て幌延にある森林公園キャンプ場へ向かう。少し迷子になりながらもなんとか辿り着いた。中学校の横にありすぐ近くは民家が並んでいる。管理人に会い少し会話をして見学させてもらった。ちょうど14時。時間が早いのもあり中川町にあるキャンプ場へ向かうことにした。天塩川沿いにR40を南下する。エゾカンゾウ群生地という看板を見つけ行ってみるが地元の手作り感が味わえる展望台がある。即席で作ったであろう展望台にしてはそこから見える黄色いエゾカンゾウがとてもきれいだった。

中川町にあるセイコーマートで夕食を買い中川町森林公園へ向かった。到着してびっくり。高床式のログハウスがあるのは知っていたがかなり立派なログハウスだ。一階は食事用のスペースで二階は就寝用。コンセントもある。こんな立派な建物で寝泊まり出来て無料というのだ。居着いてしまいそうだなと思っていたら車が二台現れた。かなりの頻度でここを利用している方で知り合いを連れて来たとのことだ。釣り人らしく話しを聞くと昔はイトウが釣れていたのに最近はなかなか釣れないと嘆いていた。あとアンモナイトの採掘をしているという方も頻繁に利用しているとも教えてもらった。週末はアンモナイトを採掘するためここへ泊まりにやってくるらしい。

今日は草原を存分に走って満足だ。トナカイまで見れてうれしかった。明日はオホーツク海側へ抜けようと思ってます。

おやすみなさ〜い。

抜海駅


ミルクロード

名山台展望台

大規模草地放牧場

大規模草地放牧場

大規模草地放牧場

トナカイ牧場

エゾカンゾウ群生地

中川町森林公園