2014年6月21日

日本縦断ツーリング 60日目(礼文島~利尻島)

5時に起きる。荷物をまとめるていると散歩に来た人が通りかかる。神奈川から来た方で久種湖キャンプ場から歩いてきたらしい。しばらく旅話をしていた。霧が出てきたのを見て彼はキャンプ場へ戻った。私も霧から逃げるように礼文町森林の丘を下り海岸線まで戻る。礼文町森林の丘を見上げると雲に覆われていた。

海岸線を香深へ向かっていると小雨が降って来たので自然体験公園で雨宿りをする。朝早くから地元の方がパークゴルフの練習にやってきた。少し会話を交わし雨があがってきたのでセイコーマートへ向かう。セイコーマートでクラブカードの申し込み用紙を渡し会員カードを発行してもらう。これで会員価格で買い物が出来るようになった。早速、朝食を買っておいた。

利尻島へ行こうとフェリー乗り場へ向かう。フェリー乗り場につくと昨日会ったCBR乗りのライダーに会う。昨日は礼文島では有名なユースホステルに泊まったらしい。桃岩展望台で会ったレンタルバイクの旅人と夕食が一緒だったらしく私の話しで盛り上がったらしい。さすがに60日ずっとテントで旅をしているとなると話題になるのも不思議ではない。むしろ私の話しで盛り上がるなんてありがたいことだ。5月から9月は沓形港行きのフェリーがあるので午前中に利尻島へ行くことが出来る。フェリーの手続きをしていると桃岩展望台の方達も利尻に渡るらしく待合所で休憩していた。挨拶をして今度はCBR乗りのライダーの話しで盛り上がっていた。

フェリーの出航時間まで少し時間があったので稚内で会った観光ボランティアの方から頂いていたパンフレットに礼文島の写真を撮ってプレゼントを貰うという企画があったので応募することにした。スコトン岬、澄海岬、桃岩展望台、北のカナリアパーク。あとは香深港にある「あつもん」の写真だけだったのだが探すけど見当たらず。香深港にある観光案内所の方に聞いて郷土資料館の中にあることを教えてもらう。あつもんの写真を撮り観光案内所でプレゼントを応募した。9月の終わりに当選者へ郵送で送られるらしい。参加賞の昆布飴を頂いた。

フェリーも港に近づいて来て利尻島行きのフェリーに乗船した。客室に人はほとんどいなく桃岩展望台で会った旅人とのんびり会話をする。ビッグスクーターで旅をしているという大阪からの旅人も現れ、桃岩展望台の旅人とCBR乗りの旅人とたまたま居合わせたという三重から観光に来た夫婦も加わりここだけ賑やかな船内となる。

三重から来た方も鹿児島からテントだけで旅をしているという話しを聞いていて興味があったらしい。挨拶をして旅話をする。周りはみんな定年を迎えたらしく話しは次第に年金の話や税金の話、到着する頃には資産運用の話になっていた。たまにはこういう話題も聞いていて面白い。下船の準備をしていると久留米から来た車中泊のキャンパーに会う。礼文の話しで盛り上がり利尻か北海道のキャンプ場でまた会うことがあれば一緒に夕食をしようと約束する。

利尻島へ到着した。二度目の利尻島だ。といっても前回の上陸は港を数メートル走っただけなのだが。それでも不思議と利尻島が身近に感じてしまう。前回と同様に利尻富士は雲で覆われている。まずは港のすぐ近くにある沓形岬公園へ向かう。沓形岬にあった鹿児島まで1750kmという看板を見つける。意外と近いな。最近は距離感がおかしくなっているのか1750kmというのは近く感じてしまう。
沓形岬から見返台展望公園へ向かう。途中に会ったセイコーマートで息子が熊本にいるという方に声をかけられしばらく会話をする。ここまで北へ来てしまうと九州というだけで身近に感じてしまう。森林公園の案内板を過ぎた辺りから霧が現れる。走行するのには支障なかったのでとりあえず行ってみることにした。見返台展望公園につくと展望広場があったので眺めてみるけど辺り一面が真っ白だった。展望広場で昼食をしていると家族で観光に来た方が車でやってきたが霧に覆われていてがっかりしていた。その家族は見返台展望広場の前で記念撮影をして帰って行った。見返台展望台まで行く階段もあったのだが日をあらためて行くことにして来た道を引き返す。

沓形から沼浦キャンプ場へ向かった。麗峰湧水に寄り道をして海岸沿いを走る。仙法志へ入ったところでパトカーが視界に入った。警察に止まるように促された。スピードは出していない。事故でもあったのだろうかと近寄って見ると祭りの交通整理をしているらしい。神社の前に神輿がある。警察官に路肩にバイクを止めて写真を撮りたいとお願いすると邪魔にならなければ好きなところに止めていいと言われ適当にバイクを止め神社へ行ってみた。地元の方が鹿児島から来たことに驚いていた。しばらく地元の人達にまざって写真を撮っていた。みんな気さくでいい人ばかりだ。

仙法志御崎公園へ行く。そこから見える利尻富士も雲で覆われている。利尻富士あっての利尻島だ。利尻富士が見えないのは少し寂しい。沼浦へ走っていると小雨が降り出した。南浜湿原へ立ち寄りオタトマリ沼にも立ち寄り沼浦展望台まで辿り着く。ずっと利尻富士は見えない。観光スポットのほとんどが「○○から見た利尻富士」というような写真があるので利尻富士が見えない日は少しがっかりしてしまう。

沼浦展望台の麓にあるキャンプ場へ向かった。利尻島で唯一無料のキャンプ場だ。多少寂れたキャンプ場かもしれないと思って行ってみるがしっかりとした炊事場もありかなり立派なトイレもある。テントが一張りあったので声をかけてみると東京からの写真家で交通機関を使って旅をしているらしい。登山が好きな方らしく登山話をいろいろとしてもらった。彼と話していると少しだけ晴れ間が現れる。利尻富士の裾は雲があるが山頂付近から裾まではきれに雲が消えた。近くで見るとかなり荒々しい山頂をしばらく眺めていた。彼は慌ててカメラをスタンバイし写真に没頭している。久しぶりの晴れということもあって洗濯をしたりして近くにあるセイコーマートへ買い出しに行く。夕食の準備をしていると利尻富士はまた雲に隠れてしまっていた。

明日は利尻富士が見えることを祈って早めに就寝することにします。

おやすみなさ〜い。


自然体験公園

香深港

沓形港

沓形岬




仙法志御崎公園

オタトマリ沼

沼浦展望台

沼浦キャンプ場

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