2014年9月10日

日本縦断ツーリング 141日目(岩手)

5時半に起きて6時に出発。権兵衛平キャンプ場から戸塚高原を抜けて海岸沿いに向かったが亀ヶ森牧地の辺りでゲートで封鎖されていたのでR340まで戻り茂市からR106、R45を経由して海岸沿いへ抜けて浄土ヶ浜へ到着した。第一駐車場から一番近い館ヶ崎展望台に行ってみたが木で覆われていて景色があまり見れず。大津波でも残ったという竜神崎へ寄る。よく残ったものだと思えるほど土台はかなり傷んでいた。第一駐車場まで戻り遊歩道で浄土ヶ浜まで歩くことにした。入口の係員が親切に教えてくれて御台場展望台から景色を眺めマリンハウスの横を通り砥石浜を眺め奥浄土ヶ浜へ歩いて行く。浄土ヶ島を眺めながらのいい散歩道だ。帰りはトンネルを抜ける近道を使いビジターセンターのエレベーターで駐車場へ戻った。駐車場にキャンプ道具を積んだライダーがいたので声をかける。宮崎からドラッグスターで来たらしい。近所の県ということもあって色々と話をしていた。東北で会うと宮崎の人も同郷の人に思えるから不思議だ。彼は北海道へ渡り道北へ向かうとのことだ。寒くないか少し心配だ。

浄土ヶ浜から潮吹穴へ向かう。駐車場から展望台まで歩きしばらく眺めていると海岸沿いの岩場から潮が吹き出してきた。海はそれほど荒れた様子はなかったが5mほど上がっていたと思う。その後はR45を使いR41に入り月山へ向かう。そこそこ荒れたダートを走り頂上にある展望台から宮古や浄土ヶ浜を一望してきた。いい眺めだ。そういえば最近、いい道やいい景色を見ると思わず「イイネ」と呟いてしまう。フェースブックの影響かもしれないな。月山でも思わず呟いてしまった。
R41をさらに南下して本州最北端の魹ヶ崎の入口までは行ってきた。ツーリングマップルには歩くだけの価値ありと書いてあったのだが4kmの道のりを歩いて戻ってくる時間を惜しんでしまった。姉吉からR41を南下して店に寄りアイスを買った。少し会話をして津波のことを聞いたのだが店のすぐ脇まで津波が来ていたらしい。店先にある津波記念碑が建っているのを教えてもらう。タオルを絞ったようにねじれた木が店のすぐ脇にある川へ流れ込んで来た事など当時のことを聞かせてもらう。すぐ下にある海岸沿いを走っていると家が建っていたであろう土地がいくつも見えた。家の土台だけが残っているような状態だ。

R41をさらに南下していると名古屋ナンバーの車が前を走っていたのだが道を譲ってくれる。左手で挨拶をして追い抜いてR45に合流して山田へ入る。見えてきた光景のすさまじさに思わずバイクを止める。津波被害に遭ったであろう住宅街がの跡が数ブロック続いていた。しばらく呆然と眺めていると先ほど追い越した名古屋ナンバーの車の助手席から手を振って挨拶して追い越して行った。

海岸沿いをさらに南下して大槌に入ると愕然とした。海岸沿いは津波に流された住宅地の跡しかない。一軒だけ津波に耐えた家が建っていてそれがまたなんとも言えなかった。三陸の海岸沿いに住宅街が戻るにはまだまだ時間がかかりそうだ。三年以上経過しても復興の真っ只中なのだろう。海岸沿いにはダンプなどの工事車両ばかりが見えた。

大槌からR35を走って寺沢高原のキャンプ場に向かったのだがR340へ合流した辺りで雨が降り出す。レインスーツを着て出発すると土砂降りになりシェルパのエンジンが止まる。近くにあるコンビニまで押して行き雨宿りをする。暗くなる前にキャンプ場に着ければと思っていたのが無理そうだ。諦めかけた頃に小雨になった。急いで寺沢高原へ向かう。たまに降る雨でシェルパは止まりながら19時頃にはキャンプ場へ到着した。辺りは真っ暗で道に悩みながらも炊事場にバイクを乗り入れて炊事場の屋根下にテントを張った。周りに落ちていた木を拾い、持っていたポリ袋を種火にして焚き火をし温まっていた。炊事場があって本当に助かった。

おやすみなさ〜い。

亀ヶ森牧地


竜神崎

御台場展望台

奥浄土ヶ浜

月山


魹ヶ崎

津波記念碑

山田

大槌

0 件のコメント: