2014年8月23日

日本縦断ツーリング 123日目(青森~岩手~秋田)

早起き出来ず9時に起きる。ようやく晴れた。快晴だ。荷物を積んで大曲へ向かう事にした。渋滞を覚悟して駄目で元々の出発だ。館野公園で地元の方がスイカを持って来ていた。食べて行きなさいと言われたのだが急いで大曲の花火大会に行くので断ってしまう。男鹿半島、白神山地を行った後に久慈から三陸を南下する予定なのでまた館野公園へ戻ってくると伝えておいた。バイク屋へ行くと鹿児島からの荷物が届いていた。健康保険所、自賠責証書、予備のスマフォ、鹿児島のお菓子と食料品。吉田モータースの店主に感謝の気持ちで茶菓子を渡す。健康保険証は既に期限が切れていたので本当に助かった。

大曲へ行くのには切り札とでも言うべきか高速道路で目指すことにした。四国のしまなみ海道を走るために使った以来の2度目の高速道路だ。寄り道好きな私が急ぐのには最適な道路かもしれない。パーキングエリア以外はまったく寄り道が出来ない。風に煽られつつも山並みを眺めながら盛岡までひた走る。岩手山を眺めながらの走行は楽しかった。岩手山サービスエリアでもしばらく眺めていた。かなり迫力がある山だ。

盛岡に着いてからはR46を走り大仙市(旧大曲)を目指す。途中でR50、みずほの里ロードを走り横沢公園へ寄って来た。花火大会用の臨時キャンプ場に困ったら使う予定だ。臨時キャンプ場は水たまりでキャンプが出来ないらしい。野宿すら出来そうにない時は横沢公園を使う事にしよう。農道を使いR105へ入り大曲大橋へ向かう。思っていたほど渋滞していなくすんなり橋の近くまで来れた。交通整理をしている方にキャンプ場の事を聞いてみたが臨時キャンプ場は全て閉鎖されているらしい。橋の方へ少し走ると河川敷にテントが見えた。野宿だ。他にしている人がいるのなら私も野宿するつもりで河川敷へ向かう。

河川敷を走っていると車中泊らしき車が二台ありそこそこフラットな芝地があったので声をかけテントを張らせてもらう。青森から毎年来ている方らしい。いろいろと話しを聞いた。一通り荷物を降ろしてから青森の方に声をかけるとカレーを作ったから食べて行きなさいと言われる。お言葉に甘えて頂くことにした。久しぶりに本格的なカレーライスだ。旅路を話したりしながら弘前から来たかたらしく白神山地の事も聞いておいた。地元の方はよく知っている。ありがたい。

テントを張った場所からでも花火は見えるらしいのだがせっかくなので花火会場まで歩いて行くことにした。途中で孫を連れた年配の夫婦と話しをしながら会場を目指す。秋田から来られた方で花火大会の事をいろいろ教えてもらった。話しをしながらなのでそこまで苦にならずに済んだが結構遠い道のりだった。孫達はお疲れのようで少しすねていた。それはそれで微笑ましい。甘えられない相手にすねたりはしないのだから本当にやさしい方なのだろう。私にもとても優しかった。

会場はすごい人ごみだ。花火を見る上で重要なのは通路より前を陣取る。歩行者が邪魔で見えないのは辛い。あとは近くて見晴らしのいい場所を探すだけだ。かなり前の方へ移動して隙間が少しだけ残っている場所を見つける。近くの方に声をかけるとブルーシートを少し退けてもらい場所を確保してもらった。だいぶ遅れて来たのに打ち上げ場所からかなり近いで花火が見れそうだ。渋滞を覚悟して出発したわりに少し戸惑うぐらい周りのおかげですんなりと事が運ばれた。出発してしまえばなんとかなるものなのかもしれないな。

しばらくすると昼花火がはじまる。夜の花火と違いきらびやかさには欠けるが風情のある花火が打ち上げられる。それはそれで十分楽しめた。陽が沈むと山際が真っ赤に染まる。それを眺めて時間を潰していた。辺り一面が暗くなった頃に夜花火は開始される。花火師達のこだわりが感じられる花火が次から次へと打ち上げられて行く。見た事も無い演出の花火ばかりで思わず見とれてしまう。ひたすら見続けていた。大会提供花火とアナウンスされると会場から歓声がわいた。もうこれは見た人しかわからないであろう迫力のある花火だ。終盤は辺り一面が明るくなるほどの花火が空を彩っていた。感極まる瞬間だった。フィナーレの花火までしっかり見届け大曲の花火を満喫した。フィナーレもかなり迫力のある花火だった。花火師達の個々の花火も十分見応えがある。なんとも贅沢な花火大会だった。

おやすみなさ〜い。







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